まずは履歴書から
いかにあなたに熱意や技術や経験があったとしても履歴書の内容がお粗末であれば、人事担当者に正しい判断を求めることは困難です。人事担当者は、履歴書の写真、書き方、文字、内容などを判断材料とし、応募者の成熟度、技術力、意欲の高さなどを読み取ろうとします。
あなたを決定づける履歴書
履歴書とは、まさにあなたの「顔」「第一印象」なのです。 そのことを念頭に置き、基本的な事項を再度確認し、より好印象が得られる履歴書を作成しましょう。
- 自分の言葉で、応募先企業に対する意欲や熱意を伝えるようにする。
- 最近は、手書き・パソコンでの作成、どちらでもよいと判断する企業が多くなっている。企業により判断が異なる為、迷ったら手書きで。
- 手書きの場合は、万年筆、ボールペン、細字のサインペンなどを使用する
- 上手、下手よりも大切なのは一字一字 丁寧に読みやすく記入すること。
- 間違えた場合、「注意力が欠けている」「横着者」などの悪い印象をあたえてしまう為、 修正液や二重線などで訂正するのではなく、新しく用紙を用意し書き直す。
- 履歴書に空欄が多いとあまり印象がよくない為、必要事項の記入漏れがないようにし、極力空欄はないようにする。
- 文章は簡潔にわかりやすくまとめる。
- 手書きの履歴書をコピーして、何社も使いまわすのは厳禁。
日付
送付または持参する日付を記入する。
氏名
フリガナは忘れずに記入する。
写真
服装はフォーマルなものを心がけ、3ヶ月以内に撮影した証明写真を使用する。スナップ写真はNG。
髪型などは清潔なイメージを心がけ、イキイキとした表情の写真が望ましい。
また、はがれ落ちる事も想定し、写真の裏面には日付と名前を記入する。
現住所、連絡先
都道府県からアパート、マンション名、部屋番号など省略せずに記入する。
連絡先は、連絡の取りやすい場所、時間などを明記し、携帯電話を持っている場合には携帯番号も記入する。
学歴、職歴
学歴の1行目には「学歴」、職歴の1行目には「職歴」と記入する。 義務教育については、卒業年次だけを記入し、高等学校以上については、入学年次と卒業年次を記入する。また学部、学科、専攻があれば忘れず記入し、履修内容を明確にする。 職歴の社名は、略さずに記入し、入社、退社年月を正確に記入する。基本的にアルバイト歴は書かないが経験としていかせる場合は、記入する。
免許、資格
応募先の会社や職種に関係なく、仕事に直結しない免許、資格であっても全て正式名称で取得年月順に記入する。また取得予定の免許、資格があればその旨を添えて記入する(どんな資格であっても、その資格を取得しようとした意欲やその過程での努力が評価される為)。
趣味、特技
極力、空欄にはせず興味や関心の高いことを記入する。 採用側に自分の性格や人柄など、どんな人物なのかイメージを持ってもらうことが大事。
自己PR
仕事に対する思いや今までの経験、実績、そこで培った能力などアピールしたい点を記入する。
志望動機
なぜその会社を選んだのか?何を求めているのか?など自分なりの言葉でわかりやすく記入する。
希望条件
職務(部署、勤務地など)についての希望を中心に記入するのが一般的。
職務経歴書とは
職務経歴書は履歴書に書ききれないキャリアの内容や実績を詳しく記入した文書のことを言います。 自分を売り込むためのツールと考えてください。
記入時の注意点
記入の際に注意しなければならないことは、社名や部署を記入しておけば人事担当者は理解してくれるだろうという思い込みです。決め付けず、どのようなキャリア内容なのか誰が見てもわかるような表現を心がけましょう。
潜在能力を期待する新卒採用と違って中途採用者には即戦力となる実務能力を要求するからです。企業は、応募者が「具体的にどのような知識があり、何ができるのか」を職務経歴書から判断します。企業があなたを採用するメリットを表現することによって書類選考やその後の面接においておおいにプラスに働きます。
- 用紙サイズは、A4版(縦型)、横書きが基本。
- 枚数は1~2枚が適切で、多くても3枚まで。あまり長くなりすぎず、わかりやすく簡潔に書く。
- 経歴書自体は基本的にパソコンで作成するが、署名だけは手書きで捺印が必要。
- 読みやすさを考えて、表題・見出しはアクセントをつけ、箇条書きにする。
- キャリアは誰でもわかるような客観的な表現で記入する。
過去に勤めていた会社情報
会社名、資本金、年商、従業員数、事業所数、本社所在地、創業年など
業務内容
いつ 何年から何年まで どこで 会社名、所属部署など なにを 誰を相手(企業、人など)にどのようなこと(商品、製品など)をしたのか
実績
売上増大、生産性向上、経費削減、商品開発、グループでの役割、管理した部下の人数、表彰経験などその会社で貢献した成果や実績を具体的な数値や指標でまとめる。例えば、営業職など結果が数字ではっきり出る職種ならば、売上高、販売数など具体的数字を盛り込み、技術職・専門職の場合は自分が手がけたプロジェクトや製品の規模を明記する。
資格、スキル
今までに取得した資格、現在取得予定の資格、セミナー、講習などの参加経験、仕事に役立つ知識や能力など
転職理由
以前の会社を「なぜ」退職して、今後「なにを」「どのように」していきたいのかなど。 特に、やりたい仕事、できる仕事の内容は具体的にまとめる
志望動機、自己PR
志望したきっかけや熱意、自分の知識と能力が志望企業にいかに役立つのかをまとめる
編年体方式
職歴の古いものから年代順に並べていく方式。最も一般的な方式で配属・異動・昇進などの環境変化から研修や受賞歴など、時系列で自分の経験やスキルをまとめる。
キャリア式
経験した仕事を職務分野別にまとめ書きする方式。強調したい職業経験や専門性を表せるのがメリット。
折衷式
編年体方式は、年代をおって職業経験を表せるが、どれが一番強調したい経験なのかわかりにくいという面があり、キャリア式は、逆に強調したい職業経験や専門性を表せるが、積み重ねてきた経緯がわかりにくいという面がある。その為、両方の良いところを取り入れた方式。